商標登録を検討するタイミングはいつか?

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商標登録を検討するタイミングはいつか?

2017.06.06

日本の商標登録制度は「先願主義」

事業経営者にとって、商品やサービスの商標登録を検討するタイミングをいつにするかは重要な判断になります。規模が小さいビジネスであっても、会社のロゴや店舗名、商品、サービス名などの商標登録については、できるだけ早い段階で行っておく方が賢明です。ある程度の規模になってから商標登録を検討する経営者がいますが、登録をしようとした際、すでにほかの業者が類似の商標登録を行っている場合は、登録が認められないケースがあります。日本の商標登録制度では、「先願主義」が採用されており、先に特許庁に対して商標を登録出願した業者が優先される仕組みになっているからです。商標を登録する場合、商標登録願と呼ばれる書類を特許庁に提出しますが、先願主義に基づいて、先に登録されている商標がある場合、似たような商標や同じ商標は受け付けてもらうことができません。そのため、小規模の事業体であったとしても、独自の商品やサービス、マーケティング手法などを行っている場合は、できるだけ早い段階で商標の登録を行う方が、後で手続きするよりも確実で安全ということになります。

迅速な商標登録で類似の商標を避けることができる

特許庁には、毎年10万件を超える商標の登録が出願されているため、似たようなマークやネーミングの商標が出願される可能性が高くなっています。個人事業主の場合であっても、創業や創立とともにマークやロゴなどを使用する場合には、商標の登録を行っておくと、後で類似の商標が出てくることを避けることができます。大手企業などの場合、自社のブランド名やロゴマーク、ネーミングなどの模倣が行われていないか、定期的にインターネット上などでモニタリングを行っています。模倣ロゴやブランドがあると判断した場合には、警告書を送付して権利を主張するところもあるくらいで、商標の重要さを大手ほど理解していることになります。これらの理由から、ビジネスを開始して独自のロゴやマークなどを利用する場合は、迅速に商標登録を検討することが重要です。

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